スウェーデンで育児休暇を取得した感想
こんにちは。
スウェーデン、マルメ在住のyoppaiです。
最近娘に歯が生え始めました。
その影響なのか毎晩何度も目を覚まし、泣き叫びます。
あまりにも夜泣きがひどいので2週間ほど前から夜は妻がベッドルームで娘と寝て、私はリビングルームのソファで犬と一緒に寝ています。
朝娘が起きたら私が娘の世話をし、妻はその後の数時間ゆっくり寝るというふうに分業をしています。
今日は私たちの分業を可能にしてくれている育児休暇について書いていこうと思います。
私は現在、毎週月曜日、火曜日に育児休暇を取得しています。
土日休みの職場なので毎週土曜日〜火曜日までの4連休です。
下の写真は娘です。
■子供が生まれたその日から2週間の育児休暇
スウェーデンでは子供が生まれると、両親共に自動的に10日間の有給休暇が与えられます。
これは育児休暇とは別に与えられる休暇です。
私も子供が生まれた日から平日10日間は有給休暇になり、病院にいる妻の世話をしました。
■育児休暇は夫婦合計480日
育児休暇は夫婦で合計480日間取得することができます。
妻は産後のダメージが大きく、10日間の有給休暇の後そのまま傷病休暇を1週間取得しました。
妻の傷病休暇期間中、私は育児休暇を1週間取得したので、合計で15日間(平日5日間×3週間分)の休暇を連続して取得しました。
■休暇日数を夫婦間で譲渡が可能
育児休暇は夫婦で均等に240日ずつ支給されます。しかしそのうちの150日分はもう一方の親に譲渡することが可能です。
つまり母親が390日、父親が90日というふうに自分たちの都合の良いように日数を変更できるのです。
私たち夫婦は上記のように妻が390日、私が90日休暇を取得する予定です。
ただしこれは夫婦同時に育児休暇を取得する日がないことが前提です。
育児休暇を夫婦同時に取得する日をダブルデイ(仮称)と呼び、取得可能日数が限られています。
またその日は夫婦二人の休暇日数が消費されます。
私たちは毎週月曜日、火曜日にダブルデイを取得しています。
■育児休暇中は給与の80%を支給される
育児休暇中は給与の最大80%が支給されます。
しかし80%の支給を受けるには土日も育児休暇として申請しなくてはいけません。
つまり週5日勤務土日休みの場合でも、育児休暇を申請する場合は土日含めた7日間を休暇日として指定しないと、給与の80%の額にはとどきません。
お金を取るよりも休日の日数を伸ばしたい場合は仕事の休日を育児休暇申請しないことにより、支給額は減りますが休暇日数を伸ばすことが可能です。
しかし支給される480日は、一年半以内に使い切らないと無効となってしまうので、うまく考えて調整する必要があります。
また、支給額を給与ベースで計算してもらうには現在の職場で最低でも8ヶ月以上勤務している必要があります。
入社後8ヶ月未満の場合は最低支給額(7500クローナ)の支給となります。
私が育児休暇を申請しはじめた時は、入社後6ヶ月の時した。
なので、最初の2ヶ月間は最低支給額しかもらえませんでした。
■申請の手続きはすべてオンライン
育児休暇を申請するのはとても簡単。
スウェーデンの社会福祉局(Försäkringskassan)のホームページに個別の育児休暇カレンダーがあり、休暇を取得したい日をチェックするだけ。
翌日に突然子供の件で休暇が必要になった場合でもその場で休暇申請をし、仕事を休むことができます。
休暇の残り日数も表示されているので、計画的に休暇を取得できます。
■まとめ
実際にスウェーデンで育児休暇を取得して感じたことは、やはりスウェーデンの育児休暇システムは素晴らしかった。
今でこそ日本でも意識が変わりつつあるのかもしれませんが、まだまだ子育ては女性の比重が高いはずですよね。
これを一人でやるのは人間業ではないと思います。
私はスウェーデンの社会で自由に育児休暇を取得し、妻と協力して子育てをできているので改めて恵まれた環境にいるのだなと感じます。
私たちがスウェーデンに住むと決めた理由の一つは、将来子供ができたときスウェーデンに住んでいたほうが絶対に良いと思ったからです。
それが現実となった今、我々の判断は正しかったと実感しております。
私は自分の力でスウェーデンに来たわけではないので、妻に感謝です。
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では今日はこの辺で!
Vi ses nästa gång!